2015-04-20から1日間の記事一覧

レポートは、歴史関連の美術展の展示でも構いませんか?

小レポート(15回目の差し替え)の件ですね。構いません。大丈夫です。

縄文時代の時代区分は土器の形式によって行うと仰っていましたが、日本の地域ごとに土器の形式は違うと思います。どの地域の土器が区分のベースとなるのでしょう。

現在の日本人は縄文期の人からなるなら、大和族とアイヌ人は同じ縄文期の人になるのでしょうか?昔は同じ人種だったということですか? / 氷河期の終わりに北方・南方からの人々が縄文期の担い手になったと仰っていましたが、北方からの人は弥生人、南方からの人は縄文人の特徴を持っていたのでしょうか? / 縄文時代の人々と弥生時代の人々は、結果的にどちらも大陸から来た人ということになりますが、顔立ちがかなり違うともいいます。どちらも中国の沿岸や朝鮮半島から来たと思うのですが、どうして顔立ちが異なるのでしょう。

民族と人種とは違います。民族は社会・文化的概念で、まったく同じ人種でも異なる民族、ということがあるわけです。人種は、一応は生物学的な概念ですが、長期にわたって交配が進んでいるので、やはり純粋に区別することは難しい。縄文人も、そう名づけるの…

南北大陸などから現在の列島に渡り、残った人々が縄文期の担い手となったというが、例えば大陸棚などに残っているという人類の痕跡から、より詳しい移動のルートや、それらの人々の構成などは分かっているのでしょうか。

何せ海底ですので、詳しい網羅的な調査は行われていません。しかし、例えばマレー半島東岸からインドシナ半島に至る大陸棚は、かつて陸地であったことが確認されており、スンダランドという名称で呼ばれています。この地は、東南アジアから東アジアにかけて…

植物が人間の生活に大きな影響を持っているということには賛同できました。しかし、ではなぜヨーロッパの石の文化と日本などの木の文化といった差が生まれるのでしょうか。ドイツなどにも森林地帯はあったと思うのですが…。

古ヨーロッパなどでも、木の文化がまったく存在しなかったわけではありません。ガリアやゲルマンの基層信仰であるケルト、ドルイド教では、聖なるオークに供犠を行う樹木信仰が発達していました。ギリシアの古典文化でも、木材が大量に利用されていたことが…

花粉量の測定による気温決定の信用性は低いと思うのですが、それは他の方法も使用することで高められるものなのでしょうか?

花粉による古気候曲線はあくまで相対的なもので、絶対的な気温を復原できるわけではありません。しかし、多くの古気温曲線は、年縞から得られたもの、炭素同位体測定から得られたもの、海面清浄率から得られたものなどと比較してゆくと、細かな差異こそあれ…

炭素測定法は教科書でも勉強しましたが、花粉分析で年代が測れるとは知りませんでした。花粉は粉状なので、大昔と優劣なくしっかり残っているということでしょうか。

花粉分析は、時代の測定というより、その時代の古気候や、植生を復原するために用いられることが多いです。花粉のなかには分子構造の強固なものもがあって、1万年を経過してもいかなる植物の花粉が同定できる。そのことによって、周辺にどんな植物が生えて…

前期旧石器時代は、中国における夏王朝のように、何かの伝説や古い書物で、それに関する記述はないのでしょうか。

中国は殷代より確実に分節文字が発展してゆき、記録が残りますが、日本列島の文字記録は5〜6世紀における漢字の伝来・消化を待たねばなりません。いわゆる口頭の伝承は存在したはずですが、その正確からいって、1万年前の伝承がそのままの形で伝わってい…

捏造事件で出土した石器がなぜ偽物とされるまで時間がかかったのか。

やはり、彼の学界における地位と期待、それに伴う権力の強さ、また彼を取り巻く東北社会の期待の強さが、充分な検証を行うことを鈍らせたのでしょう。実は、藤村氏の業績を疑う見解は、以前から根強く存在したのです。「まさか捏造まではしていないだろう」…

捏造事件の話のとき、「東北は関東の植民地」という話がありましたが、古代の蝦夷やアイヌの件なら分かりますが、現代ではどのような点で植民地といわれているのでしょう。

東日本大震災後にいわれたのは、やはり原子力発電所の問題です。現在日本列島に設置されているプラントの4〜5割が東北地方に存在し、地域別の割合ではトップになっています。原子力発電所の設置に関しては、もちろん多額の補助金や雇用が発生するわけです…