2015-06-19から1日間の記事一覧
うーん、武道に真理があるなんていいましたかね。もしいったとすれば、それを扱う人たちの内的心理についてでしょう。ぼくはポストモダン論者ですので、唯一絶対の真理など最初から否定しています。真理は指向性としては仮構されるが、実体的なものではない…
王朝交替における五行の意味づけは、かなり政治的・恣意的なものです。主に、これから行おうとしている革命、あるいは新たに成立した王朝を正当化するために、わざわざこの論理に当てはめて作られるのです。
すでに以前のプリントで史料を掲げておきましたが、『論衡』以前に、戦国時代末期の睡虎地秦簡「日書」甲種や、『礼記』に桃の弓が出てきます。また、『古事記』黄泉国神話は古墳の思想を背景に形成されていると考えられますが、当時の古墳は中国や朝鮮から…
赤は元来マージナルな、両義性を持つ色です。神聖性を表すものとして辟邪の能力も期待されますが、逆に気味悪がられることもある。方相氏の赤い喪は、神社の鳥居、寺院の欄干、地蔵の前掛けなどと同じく辟邪の機能を示しています。赤鬼は憤怒のイメージでし…
古代・中世は、現在より、「みえないもの」に対する想像力、信頼性が高かったものと思われます。いわゆる神仏も、像としては存在していたりしますが、その働きは肉眼では捉えられない。けれども確かにある。そもそも日本列島の神祇信仰は、ものごとを生成す…
『周礼』自体が実態的ではないのでよく分からないのですが、確かに保氏・媒氏・射鳥氏など「氏」の付く官職名が多く、恐らくはその役割を担った氏族の名称が使用されたもの想定されます。なお、古代日本では、宮中で宿直・警護などを担った大舎人から、体格…
直接的には繋がっていません。追儺は追儺として、宮廷祭祀のひとつとして制度的に導入されました。「食唐鬼木簡」に使用された呪言は追儺との繋がりのなかで作られたものですが、こちらは疫病流行に対する防御策として、恐らくは何らかの医書に出ていた情報…
恐らく、竹簡に夢の内容を筆録して保管しておき、これを奏上するものと思われます。東アジアにおける歴史叙述は、殷代の骨卜・亀卜において、王の一挙手一投足について占断し、その結果を記録することからスタートしました。そのいわゆる「甲骨卜辞」のなか…
周の前王朝である殷代では、夢でうなされることを何らかの神霊の関与として、祟りと捉えました。あまり縁起のいいものとはみていなかったようです。『春秋左氏伝』や『国語』のような伝世文献にも、夢の話はよく出てきますが、悪夢を読み替えによって覆す物…
まだ、肝心なところをお話ししていないためです。順々に。
低湿地帯が不衛生になり、疫病などの温床となることは、世界的に経験された知であろうと思います。南方地域などで河の水、池の水を飲んだりすると、一部腐っていて、下痢や発熱を起こすなどの事例もあります。江南周辺では、例えば三国時代の赤壁の戦いの折…
もちろん、呪術をめぐっても因果関係は確認されていますし、原因と結果も想定されています。つまり、そうした因果関係などの論理的思考が、近代科学と同じ様相ではない、同じようには働かないということです。科学哲学やエピステモロジーでいう、パラダイム…
ガイダンスの際にもお話ししましたが、書式は任意で、手書き/プリントアウトの指定もありません。指定の用紙もありません。ただし、自分で行ってみたことの証明を付けてください。