2019-04-26から1日間の記事一覧
このことについては、いろいろな解釈が可能でしょう。宮澤賢治の作品を思想史的に解釈するなら、例えば、彼の信仰した『法華経』の薬王菩薩本事品に描かれる、自らの身体を燃やした火光で世界の闇を照らすという、焼身供養に起源しているのだと説明できるで…
「やまびとは消えたのか?」という問いは、実体的な山人を指して発したのではありません。差別的な表象を付され、ときには権力によって抑圧され、そして近代化のなかで消滅を余儀なくされた人たち…。そうした人たちは、なぜ消えたのか。時代に合わなかったか…
1918/2/1付の、父政次郎宛書簡43の問題ですね。宮澤賢治はこの手紙のなかで、次のように書いています。「次に徴兵の事に御座候へども右に就ては折角御思案下され候処重ねて申し兼ね候へども来春に延し候は何としても不利の様に御座候 斯る問題はその為仮令結…