2019-11-06から1日間の記事一覧
要するに、マルクス主義の理論、法則を重視する枠組みに批判が高まり、普遍的な抽象的な法則性よりも個別具体的なものごとの解明、すなわち実証が再評価されるに至った、ということです。個々の地域の特性を解明するためには、実証的な成果を積み重ねてゆく…
うん、これは鋭い質問です。われわれが下部構造について語ることができるのは、マルクス主義的にいえば、イデオロギー批判を通じて社会の実相を捉えることができているためです。社会構造・経済構造、あるいは人間の認識の構造そのものによって、人間が考え…
うーん、難しいですね、これも大きな誤解です。お話しした唯物史観は、現在から過去の流れを捉え、古代以降の政治・社会・経済の変転を説明するための考え方なので、唯物史観が古代を破壊したわけではありません。確かに、政治制度が大きく変わったとき、新…
「下部構造が上部構造を規定する」というテーゼは、例えば社会や文化のありようを価値判断して、政治と経済とどちらが重要なのかと考えることではありません。例えば、文章経国思想の支配により民衆の歴史が紡がれたとして、そうした立場を支配層、貴族、官…
うーん、大きな誤解です。その集団は、単なるヘイト・スピーチの集団か、大日本帝国へ回帰しようとする極右の政治集団でしょう。マルクスは、プロレタリアート独裁による共産主義的政治体制を志向していましたので、天皇制は早急に打倒すべき古代的、もしく…
「マルクス本人とは友だちになりたくない」「マルクス自身が国家を樹立したら、専制的になる」とお話ししましたが、実はマルクスは、共産主義国家を実現するためには、暴力革命とプロレタリアート独裁(しかも中央集権)が必要であると考えていました。それ…