2019-11-08から1日間の記事一覧

殺生功徳論は、単なる人間のエゴにしか思えません。人間は、一度肉のおいしさ、毛皮の温かさを知ったら後戻りできないと思うのですが、いかがでしょうか。 / 仏教的価値観の広まっていた当時の狩猟者たちには、殺生功徳論は生きてゆくために必要だったのではないでしょうか。 / 殺生功徳論について、生きているうちには自殺・他殺・随喜同業のどれかによって殺生をしてしまうので、彼らを殺してしまったからには自分が功徳を積み、報われるようにしなさいという思想ではないのでしょうか?

まず最初に、ぼくは、人間が反省と改善が可能な存在だと思っています。ぼく自身も、まったくの無知、傲慢な状態から、猛烈な反省を繰り返しながら、少しずつ前に進んできたと考えています。それを信じていなければ、学問も研究もできませんし、教育の現場に…

中国やヨーロッパの就業のあり方については明るくないのですが、利益を生む毛皮市場を選択している人々に、「屠殺を押しつけている」という言い方は言い過ぎではないでしょうか。

デリケートな問題ですが、まず講義の文脈を考えてください。中国やロシアの毛皮工場が環境保護団体から批判を受けている情況について、「一方的な非難は正しくない。グローバリズムの観点からいえば、中国やロシアの国内市場のためだけに、このような生産が…

ペットを飼っている人が、増えすぎて育てられなくなってしまうのを防ぐために避妊手術を施すことについて、どう思われますか?

まず、動物を人間の管理下に置き、愛玩用に飼育するということ自体に反対です。もちろん、愛玩用に交配された新種の生産、価値を上げるためのブリードにも反対します。他者としての動物を理解し、人間の傲慢に気付くために飼育するのであれば、可能な限り自…

反出生主義は、人間のエゴではないでしょうか。

客観主義的には、エゴだと思います。「生まれてこない方がよかった」と日々呟いているひとのなかには、死が目前に迫ってきたとき、必死で抵抗し生きようとする人もたくさんいるでしょう。しかし同時に、本当に塗炭の苦しみを味わっている人、そう呟かなけれ…

日本の妖怪ブームの火付け役は水木しげるなのでしょうか?

妖怪ブームは、近世以降何度か日本史のうえに確認できます。近代以降は、やはり明治の急速な近代化・西欧化、戦後の高度経済成長期など、社会・文化が大きく変動し、伝統的なものが揺るがされる時代情況で生じているようです。水木しげるの妖怪への関心は、…