史料8に、「不孝・不恭...の者があれば、陸奥国桃生・出羽国雄勝に配置して...」とありますが、実際に配置された後はどのような処置がとられるのでしょう。また、なぜ上のような場所が選ばれたのでしょうか。

蝦夷を仮想敵とした辺境警備に就かせ、王権を守護するなかで、儒教的倫理を身体化させるのが目的だったでしょう。中国でも、遊牧民との緩衝地帯に罪人を就かせたり、反体制的な人物を左遷したりといった措置が採用されています。