この講義の読み解きは、先生独自のものですか。それとも、宮崎駿が本当に意図していたことでしょうか。

大事な点ですね。『もののけ』の方は宮崎の意図を正確に復原しようと努めましたが、『千尋』の後半はかなり評論的で、「私ならこう読む」という展開になってしまっているかも知れません。しかし、当然インタビューなどは参考にしていますので、かなり宮崎駿の意図したところに近いと思いますよ。ただし、作品を作者の意図したとおりに読むという方法は、読み解きのレベルとしてはお粗末な段階なのです。〈創造的に読む〉ということが重要です。