大木の秘密にみる伐採の方法には、各国の伝承間で共通性がありますか。

ある程度は見受けられます。日本の場合、「中臣祭文」を核とする呪術的な伐採法から、単に木っ端を焼くだけという簡易な方法へ数百年かけて変化します。後者の内容を持つ伝承は、現在でも日本中に確認できます。このような変化は、列島に暮らしてきた人々の樹木への認識の変化、その生命の軽視を反映していると考えられます。