巴蜀地域には世界樹の信仰があったそうですが、当時の中国でそうした信仰があったのはこの地域だけですか。

『捜神記』で秦文公に伐採されてしまう梓も神樹であったわけで、必ずしも、樹木信仰が巴蜀地方にしか存在しなかったということではありません。しかし、華陽地域の神話に由来する『山海経』が多くの神樹を載せていることからしても、周辺より強かったことは確かでしょうね。緑豊かな地域でかなりの巨木が生えていたことに由来するのでしょうが、詳しいことはよく分かりません。