中国の墓制について、魂が璧を抜けて自由に天界と往来できるとすれば、留まるべき安住の地はないということだろうか。

中国古代の霊魂観では、何ものからも解き放たれて行動できる自由なありようこそが、理想的な霊魂のあり方とされたのでしょうね。どこかに束縛されているのは、むしろ霊魂として健康ではなく、それらが人間に災いを及ぼす存在になるとみられたのでしょう。