史料に挙がっている『延喜式』の章題にある、「四時祭」「祈年祭祝詞」「大忌祭」「神名帳」「大和」がよく分かりません。山口神社の表の見方もよく分かりません。

「四時祭」は春夏秋冬それぞれに行う年中行事としての祭祀の総称。「祈年祭」は、毎年2月に行われる最重要の律令祭祀で、天皇が公認の神社へ幣帛を頒布する一種の農耕予祝祭儀。「祝詞」はその祝詞。「大忌祭」は、毎年4・7月、朝廷が大和国の広瀬社・山口神社に対し風水の利と豊穣を祈願した祭祀。「神名帳」は、講義でもいいましたが、祈年祭月次祭・相嘗祭に際して朝廷が幣帛を頒布する神社の一覧、「大和国」はそのうち現奈良県所在の神社が列挙されている項目です。表は、それぞれの項目に名前が挙がっている山口社に○を付けたもので、成立の最も早い祈年祭祝詞から最も遅い神名帳まで、山口社が数を増し南北に拡大してゆくことを意味しています。