古代の貴族たちは、漢詩をどのように勉強したのですか。

まずは漢語の勉強です。その際、漢籍から様々な文章を抜粋し分類した「類書」とよばれる書物が重視されました。代表的なものとしては、『初学記』『芸文類聚』『北堂書鈔』などが有名です。そうした漢籍から、日本人は、自分のみている草花や動物、自然現象の名称、知識などを勉強し、「世界を分節できる」ようになってゆくのです。いわば、世界認識の方法として漢文を学んだわけです。漢詩の需要はその延長線上にあります。