陰陽師が都状を書くときはどのようなときでしょう。貴族に頼まれて書くのですか。

まさにそうですね。陰陽師は貴族に招かれて泰山府君祭を行い、そこで都状を読み上げます。都状には、府君の管理する死籍(人間の寿命を管理する帳簿)を書き換えてくれるよう祈願する文面が書かれます。『朝野群載』には、永承五年(1050)十月十八日付の後冷泉天皇の都状が掲載されています。ぜひ参照してみてください。