『もののけ姫』で、猪神の乙事主が、「自分たちの種族は小さくバカになってしまった」といっていた。つまり猪神がただの猪になってしまったということか。犬神は狼に、猩々は猿になってしまったのだろうか。人間ももとは神であったのか気になった。

ああ、どうなんでしょう。そういう世界観で読み解くことも可能なのかもしれませんね。『播磨国風土記』などでは、国譲りで有名なオホクニヌシなどは巨人として語られていますからね。ただ、シシ神の夜の姿であるダイダラボッチは、そういう巨人伝承の形象化なので、宮崎駿のなかでは人間はその初源からずーっとちっぽけな存在なんだろうと思います。