対自然の問題に関しては、ある意味人格を持った弱い存在と捉え、その痛みに対峙することも必要だなと思った。ナウシカから学んだことは、弱さを貫くこと、関わりのなかの敗北を引き受けることのなかで生じる、様々な自分の死を死に続けたら、一体人間はどのようになっていくのだろうということである。

凄く難しいことを書いていますね。人類文化に普遍的な〈死と再生〉の思想に準えていうなら、死に続けることは新しく生まれ続けることでもあるということになります。勝利/敗北、生/死などはいずれも相対的なものですから、一方へ追い込まれたときは必ずもう一方へ転回しうる道が開けているものです。弱さを貫くことが強さであるように、絶望は常に希望を映し出していると考えましょう。