多産者・長寿者への賜物についてですが、長寿者はともかく、多産者は儒教的イデオロギーの範疇で捉えられるのでしょうか。 / 長寿者への賜物は、彼らを尊敬すべき対象とみていたからですか、保護すべき対象とみていたからですか? / この制度のために増税がなされたことはありましたか。また、多産者にいちいち褒賞をしていたら財源が足りなくなるのではないでしょうか?

多くの子供を産むということは家の安定に繋がります。これは孝行を尽くしたことになりますので、やはり儒教イデオロギーと関連します。 高齢者や孤独者への保障制度は存在しましたが、それもやはり王の徳治を天下に喧伝するための施策であり、現在の社会保障とは異質なものでした。ゆえに、長寿者・多産者への褒賞も一律的なものではなく、政治的なタイミングを見計らって、特定の場合にのみ行われたと考えられます(そのため、保障の財源を得るため増税するということはありませんでした)。