呪いの人形が井戸から発見されたというのは、意図的だったのでしょうか。

井戸は、埋め戻すときにゴミの投棄場所ともなりますが、問題の人形は捨てられたのではなく、あえて水中に投下されたとみられています。これは結局、呪物を土に埋めたり火で焼いたりするのと同じことで、実際に呪詛の対象へ被害を与える霊的存在へ手渡す、他界へ送るという意味があったものと思われます。流水は水の流れゆくその先が、滞留水はその水底が、現実の世界とは異なる別の空間に繋がっているとみられていたようです。