兵陰陽の話は面白いですが、現実には役に立たないのではないでしょうか。役に立ったという話はあるのですか?

陰陽・五行説は世界を説明する科学の基本中の基本でしたので、あらゆるものが五行によって説明できると考えられていました。もちろん、すでに戦国時代末期から批判もありましたが、一般には長く価値を保っていました。恐らく兵陰陽の論理で勝利すればよし、敗北してもそれはそれで説明のしようがあったのでしょう。それを迷信として断罪してしまうのは現代人の傲慢であり、そうした認識からは古代を生きた人々の思考、心性はみえてこないと思います。