金沢の羽山ごもりにおいて、途中に出てくる女性たちやオッカア役の人が口に紙を1枚咥えていましたが、あれは何か意味があるのですか。

ぼく自身ちゃんと調査したわけではないので憶説で述べますが、「口封じ」の自戒であることが考えられます。つまり、言葉を発してしまうと紙が落ちてしまうので、紙を咥えることにより口を封じておくということ。それではなぜ口を開けてはいけないのかですが、第一にケガレの発生が意識されている可能性、第二に口から魂を抜き取られることを防いでいる可能性が考えられます。両方とも、神聖なものに相対する際には時折みられる習俗です。