『霊異記』上2の「能き縁を求めむとして行く女なり」とは、占いの一種を意味しているのですよね?

『霊異記』上10に、路上でたまたまゆきあった僧を勧請して供養をしてもらうという、やはり同じような占いの一種がみえます。路上という公の場は神仏の力が働く空間でもあるので、それに託して吉を得ようとする方法ですね。『万葉集』にみえる橋占や、辻占なども、路上で神仏の声を聞き取る方法です。これはそのまま、昔話「わらしべ長者」の基本的な文脈としても受け継がれてゆきます。