観音信仰とは具体的にどのようなものですか。

観音菩薩に対する信仰で、所依経典は『法華経』、もしくはその一篇 観世音菩薩普門品を独立させた『観音経』です。観音菩薩は、修行の階梯を経てすでに如来となる実力を備えているにもかかわらず、生身の肉体を持っていた方が衆生を救済するには便利であるとして、人間の姿に留まっているいわば救世主です。救済の対象や方法に合わせて33の姿に変化することができ、十一面観音、千手観音、如意輪観音といった多彩な様相を帯びるのが特徴です。ちなみに、もともとはポータラカ(補陀落)という海岸聖地を本拠としていたため、海難救助などに大きな力を発揮したようです。