レポートの評価基準について書いておきます。参考にしてください(基本的に「日本史特講」も同じです。重複しますが、別カテゴリーで掲げておきます)。

ポイントは4点あります。まず1点目は、講義の内容が踏まえられているか。別に私の話に賛成しろといっているわけではなく、批判であってももちろん構わないわけですが、ちゃんと講義を聞いて理解していることを示してほしいわけです。例えば、まず「はじめに」のところで、自分の選んだテーマと関係する部分をまとめておき、ここが疑問であるとか、ここをに賛成できないなどとして始めるとか。そのあたりは論述のテクニックの問題でしょう。
 第2に、問題意識の明確さ、オリジナリティ。非常にしっかりした問題意識が語られていること、しかもテーマの切り取り方や結論が新鮮で独特なものであれば、高く評価します。私を驚かせるようなパースペクティヴをみせてください。
 第3に、構成や論理展開。レポートのあるべき姿として、ちゃんと起承転結が押さえられているかどうかは重要です。エッセイのように最初から最後までだらだら論理のない文章が続いていたり、参考文献の内容を要約しただけのようなものは減点します。場合によってはレポートとして認めません。
 最後に、参考文献。とうぜん、高度なものをたくさん読んでいれば評価します(本文をみて、これはリストが列挙されているだけで読んでいないな、と判断される場合は得点になりませんが)。資料にしたものがホームページばかりだったり、簡単な新書が1冊程度だったりするとあまり好ましくありませんね。あえて簡単な方へ逃げていないか、自分の関心を明らかにするためにちゃんと必要な文献を選択しているか、そのあたりが大切です。