大臣以上の人間には鉛白、それより下は白土というのは、通例で決められていたことなのでしょうか。 / 顔料の相違など、当時の人々は目で観て分かったのでしょうか。

鉛白/白土の使い分けは、通例として決まっていたわけではありません。『伴大納言絵巻』のオリジナルでしょう。彩色がきちんと残っていれば、白土はやや褐色がかっているように、鉛白はより白くみえます。どの顔料を使っていたかはともかく、肉眼で区別することはできたでしょう。