どうして神鵬のように、タカやワシなどの猛禽が信仰されたのでしょうか?

狩猟採集社会では、自然の各空間を代表するような生き物を、「主」と崇める信仰が存在したようです。熊は山の主、猪は野の主、蛇は池沼の主、シャチは海の主…といった形です。大空を待って他の鳥を追い、地上の小動物を捉えるワシやタカは、空の主とみなされたと考えられます。また、ある程度の大きさを持った鳥は、毒蛇などを捕食してくれるので、そのために信仰を集めたという事例もあります。