縄文から弥生にかけては、コミュニケーションの手段としては、どのような言語を使用していたのですか?

この問題については、私は回答をする能力がありません。しかし例えば国語学者大野晋は、現在の日本語が大きな枠組みではタミル語系に属し、その基底には、それ以前に使用されていたポリネシア語系の言語が存在するとの学説を立てています。日本列島の文化形成をみれば、それが南方の島嶼世界、北方の朝鮮半島、東北方の樺太等からの流入・複合によっていたことは明らかで、いずれにしてもそれぞれの渡来文化が相互交渉するなか、その都度複合的な言語世界が展開していたことは間違いないと思われます。