古墳の施朱の顔料は、何からできているのですか。

以前の繰り返しになりますが、もう一度書いておきます。古代の赤色顔料には、主に2つの種類があります。ひとつは酸化鉄系のベンガラ(弁柄)で、いわゆる朱を指します。インドのベンガル地方の原産なのでこう呼称されるようです。もうひとつは硫化水銀系の辰砂、いわゆる丹です。こちらは中国の辰州原産なので、「辰砂」と呼ばれています。