古墳が鮮やかになったのは、黄色や青色に何かパワーを認めていたからですか?

装飾古墳自体が朝鮮半島から将来されたものなので、当初はあくまでも意匠の問題であったと思われます。しかし、中国の陰陽五行説(木・火・土・金・水の五元素にあらゆるモノ・現象を配当し、その生成関係や対立関係から世界のありようを説明する考え方)では黄は土属で中央を表し、青は木属で東、季節では春(生命の湧出)を表します。いずれも赤と並んで重要な色なので、やがて同様の考え方に沿って用いられた可能性はあります。