地震について質問です。地盤に強い弱いがあると分かりましたが、その差は揺れの大小を生むのですか? それとも液状化や地割れなどの起こりやすさの問題でしょうか。

両方ですね。一般に、洪積台地より沖積低地の方が堆積した時期が新しく、それ故に緩く軟らかであるといわれています。地震の揺れ自体も酷くなりますし、液状化なども起きやすくなります。また、歴史的・社会的条件を合わせて考えると、高燥な洪積台地には比較的高い階層の人々の堅牢な宅地が立ちますが、低湿な沖積低地には、逆に低階層の人々の細々した宅地が密集します。それらがまとめて倒壊すると火災にもなりやすく、そうした方向で安政地震関東大震災の際にも下町や埋め立て地に大きな被害が出ました。紀尾井町周辺にも、地盤が悪く雑居ビル等々が密集した場所もままありますので、充分な注意が必要です。