先生は、温暖化がこのまま進んだらどうなると思いますか。

以前に公開されたIPCCによる試算では、京都議定書で設定された二酸化炭素の排出基準をある程度遵守したとしても、確か2070年頃には、東京は現在の奄美大島程度の気候となり、冬がなくなるといわれていたように思います。温暖化の予測はスーパーコンピュータによる試算に過ぎず、現実にそうなるかどうかは分かりませんし、逆にもっと深刻な事態となる場合もありえます。しかし、いずれにしろここ数十年の気候変化が、これまでの気候変動に比して極めて急激かつ大規模であることは確かでしょう。ことは二酸化炭素のみにとどまらず、様々な複合的要因によって未来が破滅的な方向へ向かっていることは間違いないかと思います。