魏が、邪馬台国へ銅鏡を賜与したのには、どのような意味があったのでしょうか。

大量の銅鏡を下賜したのは、一方で中国王朝の力を見せつけるためでしょうが、賜与される側としては、それを同盟あるいは従属下の政治集団へさらに賜与し、連合・奉仕関係を強固にするねらいがあったものでしょう。実際に三角縁神獣鏡はそのように使われたようですし、ヤマト王権になると、鉄製武器・甲冑などが同様の機能を果たします。府官制における下位官職の仮授も、同じ意味を持つものと考えられますね。