質問を受けましたので、一応ここにも学期末レポートのテーマを解説しておきます。また、評価のポイントについても載せておきましたので、執筆の際の参考にしてください。

【テーマ】 講義のなかで扱ったトピックについて、自分の関心のあるテーマを任意に設定し、講義の内容を踏まえたうえで自分なりに調査し、考察しなさい
・自分なりの問題観心を持つこと。文献は批判的に読み込むこと。事実/見解を区別すること。他人の見解/自分の見解を区別すること。起承転結など、構成に論理性を持たせること
【字数】 4000字程度
【形式】 一応A4版用紙で提出のこと。一枚当たりの字数や縦書き/横書きその他の書式不問。プリントアウト原稿でも手書き原稿でもよい
【提出期限】 7月19日(火・定期試験最終日)午後5時まで
【提出場所】 7号館9階(史学科フロア)奥の専用ポスト
【評価のポイント】
ポイントは4点あります。まず第1に、講義の内容が踏まえられているか。別に私の話に賛成しろといっているわけではなく、批判であってももちろん構わないわけですが、ちゃんと講義を聞いて理解していることを示してほしいわけです。例えば、まず「はじめに」のところで、自分の選んだテーマと関係する部分をまとめておき、ここが疑問であるとか、ここをに賛成できないなどとして始めるとか。そのあたりは論述のテクニックの問題でしょう。
 第2に、問題意識の明確さ、オリジナリティ。非常にしっかりした問題意識が語られていること、しかもテーマの切り取り方や結論が新鮮で独特なものであれば、高く評価します。私を驚かせるようなパースペクティヴをみせてください。
 第3に、構成や論理展開。レポートのあるべき姿として、ちゃんと起承転結が押さえられているかどうかは重要です。エッセイのように最初から最後までだらだら論理のない文章が続いていたり、参考文献の内容を要約しただけのようなものは減点します。場合によってはレポートとして認めません。
 最後に、参考文献。とうぜん、高度なものをたくさん読んでいれば評価します(本文をみて、これはリストが列挙されているだけで読んでいないな、と判断される場合は得点になりませんが)。資料にしたものがホームページばかりだったり、簡単な新書が1冊程度だったりするとあまり好ましくありませんね。あえて簡単な方へ逃げていないか、自分の関心を明らかにするためにちゃんと必要な文献を選択しているか、そのあたりが大切です。