当時の日本人は、何をもって「聖人」と呼んだのでしょう。キリスト教世界においては、伝道に尽くした人が聖人とされているように思いますが…。

日本でも、伝道者としての聖人は存在しますが、それ以上に、神秘的な力を発揮する人がその名に値するようです。プリミティヴなことはプリミティヴですが、しかし西アジアやヨーロッパ世界にもそうした傾向は強くあったでしょう。第一、イエス自身が「奇跡の人」です。東西の「聖人の作り方」は、思ったより共通性が高いように思います。