アマテラス神話の参考文献として、面白いものがあれば教えてください。 / 神仙思想の入門書としてよいものはありますか。

アマテラスについては、斎藤英喜『アマテラス―最高神の知られざる秘史』 (学研新書、2011年)がおすすめです。古代から近現代に至るまで、歴史のなかでアマテラスがいかに変容してきたかをたどる通史となっており、皆さんの持つ一般的イメージは覆されると思います。神仙思想については、「シリーズ・道教の世界」のうちの2冊、土屋昌明『神仙幻想―道教的生活』と田中文雄『仙境往来―神界と聖地』がよいでしょう(ともに春秋社、2002年)。道教の難解な世界を、平易に、しかしコアに解説してくれています。