猫又は猫が歳をとるとなるといわれていますが、他にも長年使われた家具などが化ける話を聞いたことがあります。猫又も、長く生きていることに対する恐れが結びついたものなのでしょうか? また、他の動物でも同様の例はあるのでしょうか?

長く生きるものへの信仰は、恐らく、人間の寿命を超えたものへの畏怖が根底にあると思われます。古い道具や家具が化け物になる「付喪神」ももちろんそうですし、古い家、古井戸なども恐怖の対象として捉えられることがあります。動物では、万年生きるという亀などが有名ですね。これは中国で新石器時代より信仰を集めています。樹木にも、100歳を超えたものは樹液が血のように赤くなる、などの伝説があります。