青銅器の製作は、各集落ごとに行われていた形跡があるのでしょうか。それとも、一部のムラが製作を担っていたのですか。

鉄器と同様、すべてのムラで青銅器が製作されていたわけではありません。青銅の材料である銅・錫を大陸・半島から入手しやすい場所(そういった氏族とネットワークが築かれている場所)で、しかも鋳造・加工技術が発達しているところですので、空間的に大きく限定されます。講義でお話ししましたように、大まかにいって近畿・東海、山陰、北九州に、それらの製作・流通のセンターが存在します。