桃が神聖なものとするなら、逆に忌み嫌われた果物、植物などもあったのでしょうか。

そうですね、やはり毒のあるものや臭いの強いものでしょうか。しかし、神聖視/忌避というのもどこに視点を置くかで違ってくる、相対的なものではあります。例えば、講義で例に挙げた桃ですが、邪霊や悪霊の側からすると、これは「忌避すべきもの」となります。上の回答でも書いたとおり、すでに中国の戦国時代には、桃や桑などを使って悪霊を撃退する方法が編み出されていました。また、蒜などはやはり魔除けにも用いられますが、仏教では忌避されるべき食材とされました。