「中華」は世界の中心を意味するとのことですが、それは中華人民共和国にも引き継がれているとしてよいでしょうか。もしそうなら、他国から批判されないのはどうしてでしょう。

中華人民共和国の「中華」も、もちろん世界の中心を意味します。しかし、国名におけるナショナリズムは世界に共通のものですから、国際秩序においてはある程度許容されているとみてよいでしょう。それを非難するのは、それこそ内政干渉というものです。例えば「日本」という国号だって、太陽のもとにある国という、極めて尊大な国家意識の表明なんですよ。しかも、古代国家の時代から変わっていないという、ある意味で恐るべき時代錯誤の国名なのです。