『宋書』も中国王朝の正史として、さまざまな政治性のなかで成立していると思います。『宋書』の記述自体は信用してよいのでしょうか。

もちろん、『宋書』にも政治性がありますので、記述が客観的に正しいものかいなか検討が必要です。しかし、上表文に関する部分は『宋書』の地の文ではなく、基本的に上表をそのまま引用しているとみられる箇所なので、省略こそあれ、意図的な改変はなされていないと考えられます。