推古天皇ら女帝の即位は、当時問題にならなかったのですか。また、女性天皇は、現在なぜ問題視されているのでしょう。

問題とされたのは、奈良時代の阿倍皇太子=孝謙・聖徳のみです。先帝の大妃であったものが皇統を維持すべく即位するということについては、群臣の了承も得られていたようです。現在女性天皇が問題視される理由は、ひとつには父系直系のシステムが明治に出来上がってしまったこと、もうひとつには宮家が多くなりその経済を支える国家の費用が増大すること、などが挙げられます。場合によっては増税にも繋がりかねないわけで、イデオロギー的な問題よりそちらの方は深刻化かも分かりません。