春日若宮おん祭りではさまざまな舞が舞われていましたが、男性が舞うものと比べ、女性が舞うものは少ないのでしょうか?

やはり男性が舞うものの方が多いですが、女性が舞うもので有名なのは「五節舞」ですね。天武天皇が考案したと伝えられ、孝謙・称徳が皇太子時代に初めて舞ったものです。後に集団舞となり、平安期には舞手の舞姫が有力貴族から推薦・献上されて天覧を受け、注目を集めました。舞のあとの無礼講の宴席では、現在でいうセクハラなどの乱暴狼藉も行われたようで、女性史研究者によって批判もなされています。近代では、大正天皇の即位大嘗祭に際して復活し、御所の一般公開などでも度々目にすることができます(以下は、2011年の一般公開の際の映像で、YouTubeにアップされていたもの)。
http://youtu.be/ZLVYQc6khxo