雅楽ですが、西洋音楽に慣れ親しんだ私には違和感がありました。そもそも、フレーズやメロディーは存在するのでしょうか。また、舞の上手さ、下手さなどを理解する感覚は、見続けることによって養われるものでしょうか。

まあ、映像では各舞の一部、その伴奏となる楽を細切れにしか聴かせていませんので、何だか分からないのも無理はないでしょう。きちんとしたリズム、フレーズ、メロディのある楽曲が存在しますので(小学校や中学校の音楽の時間に、習ったことがあるのではありませんか?)、ぜひきちんとした演奏を聴いてください。他のコメントにもありましたが、舞も、実際に生で舞われているのをみると迫力がまったく違います。ゆったりとして楽そうにみえるかもしれませんが、指先の一本一本まで神経を行き届かせた、かなり体力の必要な技です。それをまったく力んでいない、流れるような自然体にみせることのできる舞手が、「上手」ということになるでしょう。