高校で歴史学的側面を採り入れることは、教員や生徒にも新たな負担となるうえ、コアなテーマだと関心も薄れて有意義な議論にならないのではないでしょうか?

冒頭でお話をしたように、だからこそ既存のカリキュラムに手を加え、例えば必修の「世界史」に替えて、「歴史基礎」などの思考型の授業を新設すべきだと提案されているのです。題材の選択には注意が必要ですが、これを負担と感じるようでは、教員にも生徒にも未来がない気がします。中高の教員がものすごく忙しいことは重々承知していますが、上記の提言はその中高教員の希望も反映されているのです。