和食は一般の人々の食事ではなかったとのことですが、健康によいといわれているのでそのままでも構わない気がします。

うーん、これはどういう意味なんでしょうね。成立云々のことは関係なく、健康に良いのだからそれでいいではないか、という見解なのだとしたら、もう歴史学自体を勉強する意味がありませんね。歴史学とは、その過程を通じて結果を捉えなおす学問なのですから。今がよければいいということは、その今自体を支えている過去の意義も否定してしまうことになります。例えばこれまでお話ししてきた里山の話にしても、多くが誤解しているその歴史は、まったく解明されないまま、誤解のままに終わってしまうことになりますね。