弥生時代に入る前の大規模な伐採は、農業のために行われたのですか、それとも木材を利用するためですか?

授業でお話ししたように、縄文/弥生転換期の大規模伐採は、低湿地林で起きています。弥生時代に始まった稲作が灌漑システムを伴うものだったとはいえ、高燥な地域よりは、やはり水を得やすい低湿地が水田化の舞台として選択されるのです。授業でお話しした赤山陣屋跡なども、ハンノキなどの低湿地林が伐採され、スゲやヨシなどの草木が茂るに過ぎないものとなったことを示しており、水田化が行われたと推測されています。