稲作が文化・社会に影響を与えたというのはよく聞く話ですが、人々の身体に変化はあったのでしょうか。弥生時代の人々が、他の作物ではなく稲を選んだ理由が知りたいのです。

近年の見解ですが、稲作労働は腰を屈めた作業が極めて多いため、腰骨の変形を招き腰痛などをもたらしたと推測されています。狩猟採集生活と比較すると、栄養価は格段に高くなり、身体の成長や肥大化には繋がったと思いますが、運動としては偏った姿勢を強制するものが多く、強靱化よりも歪みの方が大きかったのではないかと思われます。