縄文時代は半定住の状態であり、山麓と水辺に季節ごとに住んでいたと以前の授業で聞きました。いま、縄文時代の集落として発見されているものは山沿いのもので、水辺にあったものが弥生時代の集落に変わったのでしょうか。

山麓と水辺の半定住状態は、縄文時代の初期の段階です。弥生時代への交代期には、その中間くらいの場所へ定住が進んでいました。確かに、縄文時代の集落が営まれていた場所に弥生のそれが連続する場合もあるのですが、全く新しい場所へ営まれることもあります。前者の場合、遺跡の地層に断絶がなければ、両時代に連続する集落であるといえるでしょうが、必ずしも水辺であるというわけではありません。