日本列島の戦争の起源は弥生時代にあるとのことですが、戦争がこの世の中からなくなることはないのでしょうか。

どうでしょうか。現在の経済・社会システムは、上層の階層や国々が下層の階層や国々から収奪することで成り立っており、貧富の差を拡大し、諸国間・階層間の摩擦を激化する結果をもたらしますので、それを解消するために武力行使がなされることは不可避であるかもしれません。自由主義経済は結果的に世界の分断と戦争の危険を招来しますが、かといって人為的にもたらされた共産主義が平和のみを志向しうるかというとそうでもない。現在、多くの国々が、資本主義と社会主義の双方の仕組みを融合させた政治・社会・経済システムを構築していますが、それをバランスよく行いつつ、まったく新しい世界のありようを模索するしかないでしょう。