古墳時代には、朝鮮半島にも日本にも同じような形式の墳墓がみられますが、弥生時代においてはどうなのでしょうか。

まず共通のものとして見出せるのは、支石墓でしょう。世界的にも朝鮮半島に最も集中している形式ですが、日本では縄文期の終わりから弥生時代の初めにかけて確認できます。四隅突出型も朝鮮に起源するとの見解がありますが、詳しいことは分かっていません。いずれにしろ、日本海を挟んで向かい合う地域は交流による共通性を抱えつつ、その定着過程を通じて独自性を発揮してゆくものと考えられます。