魏は卑弥呼の死後、勢力を拡大するために、邪馬台国を滅ぼそうとは思わなかったのでしょうか。

外交をもって友好関係を結び、朝貢国にしておくことが、周縁の辺要国への対応としては最も肝心です。大陸内に蜀や呉の敵国を抱えた状態で、海を越えてまで軍隊を派遣することは、いつ隙を突かれてもおかしくない危険な政治判断であり、統治の困難を考えても、デメリットの方が大きいといえるでしょう。