日蝕や月蝕も天災という扱いになっていますが、直接的な被害はないのに、なぜそのように捉えられているのでしょうか。

太陽や月を神格化している地域は多いですが、中国の陰陽五行説では、それぞれ陰陽の気の起源、集合というころで、太陽/太陰と呼びます。それが「蝕」されるわけですから、これは世界を構成している陰陽のバランスが崩れ、もろもろの災異を引き起こす原因と考えられるわけです。いわゆる天変地異の典型で、終末を強く予感させるものとなるわけです。